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【第一九回】澁澤龍彥の泉鏡花:「ランプの廻転」に至るまで(跡上史郎)

◆発表者  跡上史郎 ◆発表題目  澁澤龍彥の泉鏡花:「ランプの廻転」に至るまで ◆発表要旨  泉鏡花記念館会報『鏡花 雪うさぎ』vol.18(2023・3)に礒崎純一「澁澤龍彥と鏡花─磁界としてのシブサワ」が掲載されたことからも窺えるように、泉鏡花生誕150年の今年、澁澤龍彥と泉鏡花との特別なつながりは、ますます深まっていくように見える。澁澤が残した幻の手書きメモに基づく国書刊行会「澁澤龍彥泉鏡花セレクション」シリーズ(2019・10〜2020・9)の刊行も記憶に新しい。  三島由紀夫と澁澤龍彥の対談「鏡花の魅力」(『日本の文学4 尾崎紅葉/泉鏡花』中央公論社、1969・1、月報)が、その後の泉鏡花再評価のきっかけとなったというのはほぼ通説であるが、本発表では鏡花研究の領域でも高く評価された澁澤「ランプの廻転」(『思考の紋章学』河出書房新社、1977・5)を中心に扱い、以下のような問題についての考察を試みる。  澁澤龍彥はその活動の全体を通じて、どのように鏡花に言及しているのか? 澁澤が所持していた鏡花関連書籍はどのようなもので、いつ頃、何をどのように読んでいたのか? 澁澤の鏡花論に三島由紀夫はどのように関わっているのか? 澁澤は、鏡花研究領域とどのような交渉があったのか? 澁澤が鏡花を読解するにあたって、援用していた西欧の理論、および書物はどのようなものか? etc. ◆発表日時  2023年7月1日(土)、14:00~  ご参加をご希望の方は Googleフォーム よりお申し込みいただけます。