【第五回】雑誌『幻想文学』における澁澤龍彥:「晩年」のシブサワ・イメージと「死後の生」(茂木謙之介)
◆発表者
茂木謙之介
◆発表題目
雑誌『幻想文学』における澁澤龍彥
雑誌『幻想文学』における澁澤龍彥
―「晩年」のシブサワ・イメージと「死後の生」―
◆発表要旨
澁澤龍彥の「晩年」と「死後の生」の初期的な状況を考えるに際して、雑誌『幻想文学』は重要なメディアの一つといえる。1982年に創刊された同誌では、創刊号巻頭に澁澤へのインタビューを掲載したほか、同誌による文学賞である幻想文学新人賞では中井英夫とともに澁澤が審査員を務め、1987年の澁澤の死後は特集や小冊子の発行のほか別冊が2冊組まれたほか、1990年には論集『澁澤龍彥回想と批評』が同誌の版元である幻想文学出版会から刊行された。生前から同誌の「精神的支柱」と仰がれた澁澤は、死後においても編集サイドから「澁澤イズムの継承」という宣言を受けるなど、その影響を残存させ続け、同時にそれは『幻想文学』というメディアで一種のアイコンとして繰り返し語られることによって澁澤イメージが再生産されていく初期的な過程ともなったといえるだろう。
◆発表日時
2021年10月16日(土)、14:00~
◆発表要旨
澁澤龍彥の「晩年」と「死後の生」の初期的な状況を考えるに際して、雑誌『幻想文学』は重要なメディアの一つといえる。1982年に創刊された同誌では、創刊号巻頭に澁澤へのインタビューを掲載したほか、同誌による文学賞である幻想文学新人賞では中井英夫とともに澁澤が審査員を務め、1987年の澁澤の死後は特集や小冊子の発行のほか別冊が2冊組まれたほか、1990年には論集『澁澤龍彥回想と批評』が同誌の版元である幻想文学出版会から刊行された。生前から同誌の「精神的支柱」と仰がれた澁澤は、死後においても編集サイドから「澁澤イズムの継承」という宣言を受けるなど、その影響を残存させ続け、同時にそれは『幻想文学』というメディアで一種のアイコンとして繰り返し語られることによって澁澤イメージが再生産されていく初期的な過程ともなったといえるだろう。
◆発表日時
2021年10月16日(土)、14:00~